開催日 | : | 2018/8/3(金)〜8/5(日) |
開催地 | : | 長野県諏訪郡原村17217番地1613 八ヶ岳自然文化園 |
星まつり会場の一部に作られる観望エリアの様子です。
今年も自慢の愛機が林立していました。私の愛機(VC200L/d:200mm/f:1800mm)は、今では小口径です。 直ぐ側に、今回の最大口径(66cm)のドブソニアンがあったので、20cmとの見え具合の比較をしてもらいました。 初日は、ほとんど観望する機会はなかったのですが、2日目は、比較的、雲に切れ間があったので、楽しめました。 なお、各々機材の詳細に関しては、ちゃっきりさんのウェブサイトを参照ください。 |
2018/8/3 13:50〜14:18 今年ものじまさん赤道儀の登場です。昨年からは上部の構造体をアルミに改良されたそうです。 とはいっても、下部の赤道義部は鉄製なので、重量は相当なもの。ウィンチを使った出し入れです。 それでも、このサイズのものが30分ほどで組み上がるのですから、よく考えられた構造です。 なお、上部の丸い部分もアルミ製ですが、手で丸く曲げたとのこと。驚くばかりです。 |
2018/8/3 16:28 今年は火星大接近の影響か、お昼頃には会場の駐車場はほぼ満車となりました。 観望エリアの方も、ほぼ例年のメンバーが集まり、午後には大方の機材設置も終わっていました。 |
2018/8/3 18:14 夕方、日没も間近となり出番を待つ、各自の愛機たちです。 |
2018/8/3 23:23 [28mm/F4 73.5sec.] 2018/8/3 23:38 [28mm/F4 78.9sec.] 観望会も月が出て(22:25)、その月が森林の向こうから顔を出すのも時間の問題となってきました。 観望希望者もかなり減ったので、望遠鏡にカメラを同架して天の川を撮ったのが上の写真です。 ほぼ同じ条件での撮影ですが、15分の差で月明りの影響が大きくなっているのが分かると思います。 上の写真では下部の2割程度が白くかぶっている程度ですが、下の写真では全体に広がっています。 |
今年も日中は手持無沙汰で、時間がありましたので園内を散策してきました。
主に林内を散策しながら撮った野草や昆虫たちを、以下にまとめました。 花は見られませんでしたが、初めて見かけた野草が何種類かあります。 ここでは概要のみの紹介に止めています。詳細に関しては各々下記を参照ください。 八ヶ岳山麓 ドライブ&キャンプ |
今年、八ヶ岳自然文化園内で見られた野草
カセンソウ マルバノイチヤクソウ ツバメオモト カセンソウ(Inula salicina var. asiatica) マルバノイチヤクソウ(Pyrola nephrophylla) ツバメオモト(Clintonia udensis Trautv. et Mey.) この3種は、ここでは初めて見かけた野草になります。 カセンソウは、雑草に紛れて黄色い頭花を咲かせていました。 マルバノイチヤクソウは、花が終わって曲がったメシベが残存する若い果実が付いていました。 ツバメオモトは、長い花茎の先に果実が付いていて、すでに暗紫色に熟していました。 マルバノイチヤクソウもツバメオモトも春に咲く花なので、夏の初めでは果実になっていて当然ですね。 |
レンゲショウマ アサマフウロ エゾミソハギ レンゲショウマ(Anemonopsis macrophylla) アサマフウロ(Geranium soboliferum Komar.) エゾミソハギ(Lythrum anceps) レンゲショウマは、直径30oほどの淡紫色の花で、花弁に見えるのは萼片で、内側の先が濃紫色のものが花弁。 アサマフウロは、直径が40mmほどもある、紅紫色の花を付けるフウロソウの仲間です。 エゾミソハギは、枝先に穂状花序を付け、紅紫色の花を多数付けるミソハギにそっくりな花です。 |
ヤブカンゾウ ナンバンハコベ ヤマハハコ ヤブカンゾウ(Hemerocallis fulva var. kwanso) ナンバンハコベ(Cucubalus baccifer var. japonicus) ヤマハハコ(Anaphalis margaritacea) ヤブカンゾウは、朱色に赤が混じる直径8pほどの花で、オシベ、メシベが弁化して八重になります。 ナンバンハコベは、直径3cmほどになる変わった形の花で、ナンバンと付きますが、立派な在来種です。 また、名前にハコベと付きますが、ナデシコ科ハコベ属ではなく、ナデシコ科ナンバンハコベ属です。 ヤマハハコは、茎頂に散房状に白い頭花を多数付けますが、白いものは総苞で、黄色い部分が筒状花です。 |
ツリガネニンジン ヤマホタルブクロ ツリフネソウ . ツリガネニンジン(Adenophora triphylla var. japonica) ヤマホタルブクロ(Campanula punctata Lam. var. hondoensis) ツリフネソウ(Impatiens textori) ツリガネニンジンは、淡紫色の釣鐘型の花を輪生状に、数段に渡って付けます。 今年見かけたツリガネニンジンは、すそ広がりのベル型の花で、萼片も幅広で、ちょっと変わっていました。 ヤマホタルブクロはホタルブクロの変種で、壺型の花冠は淡紅紫色から濃紅紫色まで変異があります。 両者の違いは、萼片の付属体である副萼片の形状で、ホタルブクロは反り返り、本種は盛り上がるだけです。 ツリフネソウの花は、紅紫色で独特の形をしています。それが花器の釣舟似るのが和名の由来。 元は5花弁ですが、左右の2枚ずつが合着し、3花弁に見えます。後ろに伸びる距は下側の萼片です。 |
エンビセンノウ フシグロセンノウ アカバナシモツケソウ エンビセンノウ(Lychnis wilfordii (Regel) Maxim.) フシグロセンノウ(Lychnis miqueliana Rohrb) アカバナシモツケソウ エンビセンノウは、直径30oほどの濃紅色の花で、花弁の細裂した裂片がツバメの尾に見えるのが名前の由来。 フシグロセンノウは、直径35〜50mmの朱赤色の花です。茎の節が太く、黒くなるのが和名の由来です。 アカバナシモツケソウは、シモツケソウの高山型変種で、痩果の稜上に立毛があることが特徴です。 |
今年、八ヶ岳自然文化園内で見られた昆虫など
トンボエダシャク オツネントンボ . トンボエダシャク(Cystidia stratonice stratonice) オツネントンボ(Sympecma paedisca) トンボエダシャクは、昼行性の蛾で、フワフワと飛びます。翅や腹部の模様が酷似したものが多数います。 オツネントンボは、地味な色合いのイトトンボの仲間で、林内の薄暗い所では見つけにくいトンボです。 秋に羽化して、成虫で越冬する数少ないトンボの1つで、和名のオツネンは「越年」に由来するとか。 |
キボシアシナガバチ ブチヒゲクロカスミカメ アカアシカスミカメ キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis) ブチヒゲクロカスミカメ(Adelphocoris triannulatus) アカアシカスミカメ(Onomaus lautus) キボシアシナガバチは、体長は15mm前後で、黒色に赤褐色の斑紋がある地味な色合いのハチです。 巣は黄褐色で、繭のふたが鮮黄色なのが特徴です。そのため、判別は巣を見れば一目瞭然です。 ブチヒゲクロカスミカメは、黄褐色〜黒褐色の体色に黄白色の斑紋がある、地味なカメムシです。 アカアシカスミカメは、半透明な翅に赤褐色や淡緑色の斑紋がステンドグラスのように入るカメムシです。 同じカスミカメムシ亜科でも、見た目の印象はブチヒゲクロカスミカメとは雲泥の差があります。 |