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八ヶ岳山麓 原村近辺のその他の生物



ここ何年か通っている「原村 星まつり」そのの会場である「八ヶ岳自然文化園」やその近辺、
会場への往路、復路で見かけた野草や昆虫以外の生物をまとめたものです。

ただ、星まつりが毎年、8月の初旬に開催されるため、その時期に見かけたもののみです。
特に珍しいものはありませんが、こんな生物もいるんだと楽しんでいただければ幸いです。

< トピック >

下記の新たに見かけた生物の写真を追加しました。

ヤエンオニグモ



無尾目
アカガエル科(ヤマアカガエル)
クモ目
コガネグモ科(ヤエンオニグモ)
その他の生物
和名インデックス


ヤマアカガエル(Rana ornativentris Werner)
<無尾目・カエル亜目・アカガエル上科・アカガエル科・アカガエル亜科・アカガエル属>

アカガエル科アカガエル属に属するカエルで、日本固有種。
日本では、本州から四国、九州、佐渡島に分布する。
体長は40〜80mmで、体色はオレンジ色〜褐色と個体差が大きい。
背面には筋状の隆起があり、鼓膜の上部で一度外側に曲がり、鼓膜の後部で内側に曲がる。
咽頭部には明瞭な黒斑がある個体が多い。
食性は動物色で、昆虫類、節足動物、貝類、ミミズなどを食べる。
ヤマアカガエルは、土中ではなく、水底で冬眠する。

2016/8/6
八ヶ岳自然文化園の林縁の池で、葉の上で静止しているカエルに気が付きました。
普段、眼にするカエルとは模様などが異なりますので、取りあえず撮影しました。
しかし、お尻を向けたまま微動だにしません。ので、後姿だけになってしまいました。
似ているカエルは3種類。背側線の曲がりと、背中の小突起から本種と分かりました。

ヤエンオニグモ(Araneus macacus Uyemura)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・コガネグモ科・オニグモ属>
 
コガネグモ科オニグモ属に属する雲で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで、ほぼ全国に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾に分布している。
和名の「ヤエン」は、最初の採取地である八王子市の野猿峠に由来するそう。
出現時期は4月〜10月で、体長はオスが9〜11mm、メスが15〜20oになる。
網は夕方にはられ、明け方には片付けられてしまう円網で、隠れ帯(白帯)を作るのが特徴。

本種には変異があり、オニグモやヤマオニグモにも変異があって、互いによく似ている。
そのため、以前は一派一絡げにオニグモとされていたが、各々以下の特徴がある。
・ヤマオニグモは黒味の強い体色で、葉状斑が他より明瞭で、腹部が細長い
・オニグモは腹部が大きくて、三角形形状をしており、前方両肩に明瞭な突起がある
・ヤエンオニグモは、歩脚が体長の1.5倍程度と短めで、歩脚の中間部にも濃色部がある
 他2種と異なる点は、本種のみ隠れ帯を作る点で、これが確認できれば明確に判別できる
なお、オニグモは人家周辺に、ヤマオニグモは山地に、ヤエンオニグモは里山に多いとされる。

2019/8/3
八ヶ岳自然文化園の林内で見かけた、大きなオニグモです。
後で調べて、下記の点でヤエンオニグモとしましたが、模様や色などの変異が大きなクモです。
・歩脚が体長と比較して短い
・歩脚の中間部にも濃色部分がある
巣にあるべき隠れ帯なのですが、ちょうど、その位置に獲物があって、穴が開いていました。
そのため、隠れ帯があったのかどうかが分かりませんでした。