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STAR FESTIVAL'09 原村 星まつり

開催日 2009/8/7(金)〜8/9(日)
開催地 長野県諏訪郡原村17217番地1613 八ヶ岳自然文化園



今年も原村星まつりに参加してきました。
今年は、空は雲の切れ間もあって良かったのですが、満月に近い月が煌々と輝いていました。
そのため淡い天体は見るのが難しくて諦め、月を拡大して観望してもらいました。
また、最終日の早朝、日の出直後の太陽が暈をまとっているのが見られました。

ディスクトラブルで行方不明だった2009年のデータの一部が見つかりました。
そのため、このページは2023年になって作成したものです。


星まつり会場の様子
観望エリアの様子
月と日暈
八ヶ岳自然文化園と周辺の様子

星まつり会場の様子


2009/08/08
原村恒例の抽選会を行っているときの様子です。
みなさん、ステージで抽選箱から当たりくじを引いている様子をじっと見守っていまね。


観望エリアの様子



2009/08/07 23:48
月に照らされた雲の切れ間から、1等星が見えています。


2009/08/07 23:49
この夜は、雲が多いうえに明るい月があって、いささか手持無沙汰。


2009/08/07 23:52
べったりと雲が張り付いていて、この日は諦めて終了。でも、この後晴れたみたい。


2009/08/08 13:40
天気が良くて入道雲も湧き始めており、この後、豪雨があれば夜が期待できます。


    
2010/08/08
今回は、自作の双眼鏡を持ち込んだ方が多くて、色々と工夫されていました。
右下のものは、楽に観望できるように双眼鏡と椅子を回転できるようにしたものです。
双眼鏡も大きくなると手持ち出来ず、三脚などに乗せざるを得なくなります。
そうすると取り回しが大変で、対象となる天体を追いかけるのも大変になります。
ということで、双眼鏡と自分の位置を固定し、台座ごと回して追いかけようという発想です。


2010/08/08
今回の圧巻はこれです。大型の望遠鏡に見えますが.....


実は双眼鏡で、直径250mmの対物レンズを使った超ド級の屈折式双眼鏡です。
接眼部にはマツモト式正立ミラーが使われ、架台は自作だそうです。
見え味は素晴らしいと思うのですが、組み立てに時間がかかるのが難点かも。
このときも車から降ろして、最後の調整までにかなりの時間を要していました。



月と日暈



2010/08/07 23:40

2010/08/07 23:41
観望用に開放されていた望遠鏡で、コリメート法で撮影した月です。
カメラと望遠鏡の中心のズレや像面の傾きなどの影響で、一部がピンボケになっています。
しかし、手持ちでのコリメート撮影で、この程度に撮影できれば合格点を付けても良い気がします。
Nikon D700 [ISO:1600、F4.5 1/125sec.]


2010/08/09 6:34
最終日の早朝、日の出直後に太陽に暈がかかっていました。
暈は、雲を形成する六角柱状の氷晶がプリズムとして働き、光が屈折することで発生します。
多くの場合、対流圏上層に発生した巻層雲や巻積雲、巻雲で発生します。
これらの雲では、六角柱状の氷晶がランダムな向きを向いています。
そのため、頂角60°のプリズムとして働くと、視半径が約22°の円として見えます。
NIKKOR 28mm F2.8
Nikon D700 [ISO:200、F8、1/1600sec.]


八ヶ岳自然文化園と周辺の様子


八ヶ岳自然文化園に行く途中には、広大な高原野菜の畑が広がっています。
また、近くには八ヶ岳中央農業実践大学があり、実際に農業や牧畜がおこなわれています。
そして、八ヶ岳自然文化園は、文字通り、自然の中にありますので、昼間の散策にはもってこいです。
多くの植物や昆虫、野鳥などがたくさん生息しています。その一部をご覧ください。

※ 詳細に関しては、八ヶ岳山麓 ドライブ&キャンプに紹介させていただきました。

途中で見かけた原村の高原野菜畑

 
2010/08/07 11:43                    2010/08/07 11:48
八ヶ岳自然文化園に向かう途中、原村の高原野菜畑が広がっていました。
見かけたのはセルリ畑(原村ではセロリではなくセルリと言います)とキャベツ畑です。
道路の両側に広大な畑が広がり、一体どれくらいの量が栽培されているのか想像がつきません。
これらの朝取れ野菜は、近くの「たてしな自由農園」で、安く買うことができます。

八ヶ岳中央農業実践大学


2010/08/09 11:59
八ヶ岳自然文化園の林を抜けた所に、八ヶ岳中央農業実践大学があります。
その外れに牧草地があり、ときどき放牧が行われています。
最終日の帰る間際に牧草地の方に行くと、牛が放牧されていました。
ただ、残念なことに八ヶ岳連峰に雲がかかっていて、その姿がはっきり見ることができませんでした。
なお、この八ヶ岳中央農業実践大学には直売所があって、野菜などを買うことができます。

八ヶ岳自然文化園で見かけた野草

八ヶ岳自然文化園内には林や池などがあって、いろいろな野草が見られます。
普段、これらを目にすることはほとんどなく、昼間は散策しながら花を楽しんでいます。


<アサマフウロ>              <エンビセンノウ>
     
<エゾカワラナデシコ>             <エゾミソハギ> .

<ゲンノショウコ>              <クサレダマ> .
     
<ヒレハリソウ>               <イヌゴマ> .
     
 <コオニユリ>               <コバギボウシ>

<オオハンゴンソウ>             <オミナエシ>  .

<サワヒヨドリ>               <シシウド> .
     
<サワギキョウ>               <ワレモコウ>

<ウバユリ>                <ヤマハギ>
     
<モリノカレバタケ>             <ザラエノヒトヨタケ>

エンビセンノウの花弁は4裂した裂片の内側の2個が、ツバメの尾のように長く突き出ています。
これが和名の由来ですが、燕尾服とおなじ理由による和名となっています。
ゲンノショウコは、西日本では紅紫色、東日本では白色が多いと言われており、これは東日本型です。
クサレダマですが、クサレ-ダマではなく、クサ-レダマで、落葉低木のレダマに似た草本の意味です。
ワレモコウに止まっているのは、花の蜜に集まるツマグロキンバエで、体形からするとオスと思われます。
最後に、モリノカレバタケは可食との記載と、「軽い胃腸系中毒を起こす」との記載が見られます。
あまり量感のないキノコでもあるので、手を出すのは控えた方が良いかもしれませんね。
ザラエノヒトヨタケは、傘が反り返って黒く変色が始まっています。
まもなく溶けて黒い液状になってしまうでしょうが、根本などにドングリのような幼菌が見られます。

八ヶ岳自然文化園で見かけた昆虫

八ヶ岳自然文化園内には林や池などがあって、いろいろな野草が見られます。
これらの花などにいろいろな昆虫がやって来ます。
ここでは、普段でも目にすることが多いものや珍しいものまで様々な昆虫が見られます。

 
 <ヤマジガバチ>             <セイヨウミツバチ>
     
<モンシロチョウ>             <モンキチョウ>
 
<オオウラギンスジヒョウモン>         <ヘリグロチャバネセセリ> .
 
 <トンボエダシャク>             <クロスキバホウジャク>
 
 <ノシメトンボ>              <アカアシカスミカメ>

ヤマジガバチとサトジガバチは、以前、まとめてジガバチとされていたものなので、酷似しています。
サトジガバチは平地や低山地に生息し、ヤマジガバチは山地に生息しているようです。
八ヶ岳自然文化園の標高は1300mもあるので、ヤマジガバチで間違いはないでしょう。
オオウラギンスジヒョウモンは場所によっては数が減っているようです。
ヘリグロチャバネセセリも、よく似たスジグロチャバネセセリと共に、数が減っているようです。
オオウラギンスジヒョウモン、ヘリグロチャバネセセリは、県によっては準絶滅危惧種になっています。
さて、ノシメトンボですが、最初に顔面を見たとき眉斑が見られたので、マユタテアカネかと思いました。
しかし、胸の横を見ると明瞭な黒い筋があり、その特徴からノシメトンボと分かりました。
ノシメトンボにも、マユタテアカネほど明瞭ではありませんが、眉班があったんですね。

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