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胎内への道中で見かけた野鳥やその他の生物



ここ何年か通っている「胎内 星まつり」。
その道中や会場である「胎内自然天文館」近辺で見かけた野鳥やその他の生物をまとめたものです。

ただ、星まつりが毎年、8月の初旬に開催されるため、その時期に見かけたもののみです。
特に珍しいものではありませんが、こんな生き物が暮らしているのだと見ていただければ幸いです。

< トピック >

今回、新たに見かけた、下記の野生生物を追加しました。
ヤマアカガエル
今回、下記の野生生物の写真を追加しました。
ニホンアマガエル



ここでは、下記の野鳥やその他の生物を掲載しています。
なお、頭にNewと付いているのは、今回、初めてここで確認した種類です。
ペリカン目
サギ科(アオサギ、ダイサギ)
カモ目
カモ科(カルガモ)
 
サル目
オナガザル科(ホンドザル)
 
ダツ目
メダカ科(キタノメダカ)
 
有鱗目・トカゲ亜目
カナヘビ科(ニホンカナヘビ)
 
無尾目
アオガエル科(ニホンアマガエル)
アカガエル科(Newヤマアカガエル、トノサマガエル)
有尾目(サンショウウオ目)
イモリ科(アカハライモリ)
 
クモ目・クモ亜目
カニグモ科(ハナグモ)
コガネグモ科(ナガコガネグモ)
 
ザトウムシ目
(ザトウムシ)
 
有肺類・真有肺目・柄眼亜目
ナメクジ科(ヤマナメクジ)
胎内への道中で見かけたの昆虫
和名インデックス

ダイサギ(Ardea alba)
<ペリカン目・サギ科・サギ亜科・ダイサギ属>
 
サギ科ダイサギ属の鳥で、シラサギ(全身が白いサギの総称)と呼ばれるサギ類の1種。
熱帯、温帯に分布し、世界中で見られる。なお、温帯に生息するものは冬には熱帯方面へ移動する。
日本では、亜種チュウダイサギが夏鳥として、亜種オオダイサギ(ダイサギ)が冬鳥として観測される。
そのため、渡り鳥ではあるが、年中観測される。
全長90cmほどになる大型のサギで、脚と首がかなり長いのに加え、くちばしも長い。
夏羽時にはくちばしは黒いが、冬羽時には黄色くなる。脚は、全体に黒い。

2012/8/24
国道290号線の〆切交差点近くの坂井川で、何羽かのダイサギを見かけました。
この辺りはダイサギが多くいるようで、田んぼの畔などでも見かけます。

アオサギ(Ardea cinerea)
<ペリカン目・サギ科・サギ亜科・アオサギ属>
日本も含め、、フリカ大陸、ユーラシア大陸、イギリス、インドネシア西部、
フィリピン北部、マダガスカルに分布している。
日本では、北海道では夏鳥、九州では冬鳥で、本州では留鳥になる。
日本では最も大きなサギで、全長は1m弱に達する。
正面から見ると白く見えるが、横や後ろからは青味がかった灰色にみえる。
成鳥の首の部分は白く、頭部の黒い冠羽が良く目立つ。
散歩コースの多摩川の河原では、季節によらず、ときどき見かける。

カルガモ(Anas poecilorhyncha)
<カモ目・カモ科・カモ亜科・マガモ属>
日本では本州以南、海外ではロシア東部から朝鮮半島、中国にかけて生息する留鳥。
都内で、雛のお引っ越しで有名になりましたが、あちこちで見かけるカモです。
体長は60cm前後、翼開長は90cmほどになる。全身は黒褐色の羽衣(うい)で覆われる。
オスの羽衣は、腹部が濃褐色で外縁の淡色部少なくなり、胸部との差が大きくなる。
また、上尾筒、下尾筒が光沢のある黒色。
一方、メスでは羽衣の差が不明瞭で、上尾筒、下尾筒が黒褐色で羽縁が淡色になる。
次列風切の光沢は青紫色で、次列風切や三裂風切の羽縁の白色部は不明瞭。
パッと見、目の周りの模様のためか、目つきが鋭く、ちょっと威圧感を感じます。

2012/8/24
国道290号線の〆切交差点から少し上流に行った坂井川での風景です。
左手にアオサギ、右手にダイサギ、その中間にカルガモが3羽泳いでいました。

ホンドザル(Macaca fuscata fuscata)
<サル目・オナガザル科・オナガザル亜科・マカク属>


サル目・オナガザル科・オナガザル亜科・マカク属に分類されるサルで、日本固有亜種。
ニホンザルは、ホンドザルとヤクシマザルに分けられ、ホンドザルは本州、四国、九州に分布する。
人以外のサル目の現生種では、最も北(下北半島)まで分布している。
体長は47〜60cmで、尾長はオスで7〜11cm、メスで6〜11cm。
体重はオスで6〜18kg、メスで6〜14kgになる。
東北地方や中部地方山岳部の個体群では、大型になり、尾が短い。
寒冷地では体毛は長く密になる傾向が、温暖地では短く粗くなる傾向が見られる。
背面の毛衣は、赤褐色〜褐色で、腹面の毛衣は灰色である。

2019/8/22
胎内川沿いの道を奥胎内ヒュッテに向かって上っているとき、突然、野生のサルの群れと遭遇しました。
人慣れしているのか、車が近づいても一瞥するだけで、全く逃げようとしません。
道の真ん中にいたサルは、車が近づくとノロノロと避けてくれましたので、先に進みました。
帰りにもまだ、サルの群れは道路に居座っていましたので、写真を撮ることにしました。
親子連れが数組、ペアになっているのが数組見られ、ボスらしきサルがゆっくりと群れの中を歩いています。
雨が降った後なので、母親が子猿を抱きしめて温めているのでしょうか。なんとも、微笑ましいですね。
左の写真は、道路が温まっているからでしょうか、無防備に道路に突っ伏して毛繕いしてもらっています。
下段は別のカップルですが、くつろいじゃって、なんとも気持ちよさそうな表情です。

キタノメダカ(Oryzias sakaizumii)
<ダツ目・メダカ科・メダカ亜科・メダカ属>

メダカは、メダカ科メダカ属(Oryzias)に分類される淡水魚の総称である。
古くから観賞魚として品種改良され、500品種を越えるメダカが確認されている。
メダカ属には、、東アジアから東南アジアにかけて分布している20数種が含まれいる。
日本では、以前はメダカと一派一絡げであったが、2012年に2種に分けられ、
一方が、本州の兵庫県以北の日本海側と青森県の太平洋側に分布するキタノメダカで、
他方が、本州の太平洋側、中国、四国、九州、南西諸島に分布するのはミナミメダカである。
メダカの学名は、ミナミメダカ(Oryzias latipes)が継承し、
キタノメダカには新しい学名が付けられた。なお、両種とも日本固有種である。
キタノメダカは、体長30〜35mmの小型淡水魚である。
体色は黒褐色で、側線はなく、背びれはかなり後にあり、腹びれの前端より後となる。
尻びれは前後に長く、オスは等幅で平行四辺形に近いが、メスは後が細くなり三角形に近い。
胸びれと腹びれはメスの方が大きいが、背びれと尻びれはオスのほうが大きい。
なお、雌雄で特徴的なのは、オスの背びれには欠刻があるが、メスには無い点である。

両種の形態的な違いとして下記の記載が見られるが、個体変異があって明確ではない。
・キタノメダカの体側後半には黒色網目模様や黒色染み状斑紋がり、ミナミメダカにはない
・キタノメダカのオス背びれの欠刻は浅く、ミナミメダカは軟条の半分以上と深い

2023/8/19
星まつり会場から少し離れたディープスカイエリア、その外れの小さな沼で見かけました。
小さなものが多数が泳いでいて、まさにメダカの学校といった感じです。
そのような小さいものが多い中、大きなものが所々に陣取っていました。

ニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides)
<有鱗目・トカゲ亜目・スキンク下目・カナヘビ科・カナヘビ亜科・カナヘビ属>

日本の固有種で、北海道から九州、四国、種子島まで、広く分布している。
全長は20cm前後になり、尾が全体の2/3程を占める。ニホントカゲより、相対的に尾は長い。
鱗には光沢がなく、表面はザラザラして乾いた感じに見える。
背面の鱗は特に大きく、1本の強い稜線があるため、背面全体を前後に走る隆条が形成される。
隆条は普通6本あり、両外側の隆条が最も強い。舌は先が2つに分かれている。

2024/8/24
星まつり会場から少し離れた芝生広場。その外れにあるトイレに行ったときに見かけました。
足元からそそくさとニホンカナヘビの幼体が逃げて行きます。体長は10cmあるかないか。
少し先で動きを止めたので、そっと近づいて撮影したものです。
大きさ以外は、見た目は幼体と成体でほとんど変わらないようです。

ニホンアマガエル(Hyla japonica)
<無尾目・カエル亜目・アマガエル上科・アマガエル科・アマガエル亜科・アマガエル属>

アマガエル科アマガエル属に分類されるカエルで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布し、海外では朝鮮半島から中国東部に分布する。
体長は20〜45mmほどで、メスの方が大きい。
鼻筋から目、耳にかけて褐色の太い帯が通っている。
前足に4本、後足に5本の指があり、全ての指先に丸い吸盤がある。
体色は腹側が白く、背中側が黄緑色である。
なお、背中側は灰褐色のまだら模様に変えることができる。
皮膚は粘膜に覆われ、粘膜からは毒が分泌されているが、手に付く程度では問題はない。
ただし、傷口や目、口に着くと激しく痛み、目に入ると失明の危険性もあるので、注意が必要。

2017/7/26
魚沼田中駅と越後須原駅の間に福田新田駐車場があり、そのトイレの灯火に来ていました。
トイレの壁に張り付き、灯火にやってきた小さな蛾や昆虫などを狙っていました。


2025/8/20
上記と同じ福田新田の駐車場に立ち寄った際、今回もトイレでニホンアマガエルに会いました。
前と同じように壁に張り付いて、灯火に寄ってくる小昆虫を狙っていました。


ニホンアマガエルとシュレーゲルアオガエル

     .
  <ニホンアマガエル>     <シュレーゲルアオガエル>
光源や光の当たり方で違った色に見えていますが、どちらも似たような緑色です。
見た目は非常に似ていますが、シュレーゲルアオガエルの方が少し大きいです。
なお、両者の見分け方は、鼻筋から目、耳にかけての褐色の線の有無です。


ヤマアカガエル(Rana ornativentris Werner)
<無尾目・カエル亜目・アカガエル上科・アカガエル科・アカガエル亜科・アカガエル属>

日本では、本州から四国、九州、佐渡島に分布する。
体長は40〜80mmで、体色はオレンジ色〜褐色と個体差が大きい。
背面には筋状の隆起があり、鼓膜の上部で一度外側に曲がり、鼓膜の後部で内側に曲がる。
咽頭部には明瞭な黒斑がある個体が多い。
食性は動物色で、昆虫類、節足動物、貝類、ミミズなどを食べる。
ヤマアカガエルは、土中ではなく、水底で冬眠する。

2023/8/21
星まつり会場から少し離れたディープスカイエリア(芝生広場)、その外れの小さな沼で見かけました。
沼の周りを歩いているとき、草陰からノソノソと這い出してきました。
ヤマアカガエルを見たのは、八ヶ岳自然文化園で出会って以来の2度目です。
体色や背面の黒い斑紋などから見て、おそらくこの個体はオスと思われます。


ニホンアカガエルとヤマアカガエル

   .
<ニホンアカガエル>            <ヤマアカガエル>
ニホンアカガエルは、兵庫県の網引湿原で出会った個体です。
ヤマアカガエルは、胎内平で出会った上記の個体です。


トノサマガエル(Pelophylax nigromaculatus)
<無尾目・カエル亜目・アカガエル上科・アカガエル科・アカガエル亜科・トノサマガエル属>

アカガエル科トノサマガエル属に属するカエルで、在来種。
日本では、本州(関東平野から仙台平野にかけてを除く)から四国、九+州に分布する。
なお、北海道の一部には人為的に持ち込まれたものが定着している。
海外では、朝鮮半島から中国、ロシア沿海州に分布する。
産卵期は4月〜5月で、6月〜9月に小ガエルに変態し、10月頃まで見られる。
体長は、オスで31〜81mm、メスで63〜94mmになり、メスの方が大きい。
雌雄で体色が異なり、オスは背面が茶褐色から緑色で、メスは灰白色である。
背面に黒い斑紋があり、斑紋同士がつながっていることが多い。
背側線は明瞭で、左右の背側線の間には平行に並ぶ棒状の隆起がある。腹面は雌雄ともに白色。
繁殖期のオスでは、斑紋が不明瞭になって全体的に体色が灰黄色〜灰黄緑色に変わる。
メスは灰色の正中線上に地色に応じた明瞭な淡色の線条が生じる。
繁殖期には、オスは水田などに集まり、夜間、鳴嚢を風船のように膨らませて大きな声で鳴く。
これはメスを誘うと同時に、縄張り宣言の意味を持ち、他のオスが侵入すると追い払う。
この縄張りは、繁殖期だけの一時的なもので、繁殖期が過ぎると縄張り争いは無くなる。
なお、縄張りを作らないオス(サテライトと呼ばれる)もいて、縄張りに近づくメスを横取りする。

2023/8/19
星まつり会場から少し離れたディープスカイエリア、その外れの小さな沼で見かけました。
何匹か居ましたが、見かけたのはオスばかりでした。
左の写真では、暗褐色の鼓膜の下に白っぽい鳴嚢が見えていますね。
この2個体の背面の黒斑ですが、左の個体はほとんど黒斑らしきものは見えません。
元々、オスは繁殖期になると斑紋は不明瞭になるのですが、繁殖期は既に終わってます。
一方、右の個体の背面には、小さな黒斑が点々と見えていています。


2024/8/24
芝生広場の先にある小さな沼、その畔を歩いていると足元の草陰から飛び出してきました。
かなり大きいトノサマガエルで、体色が白っぽく、鳴嚢がないようなのでメスと思われます。
雌雄の体色の違いは、上のオスの写真と比べてもらえばわかると思います。

アカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)
<有尾目(サンショウウオ目)・イモリ亜目・イモリ科・トゲイモリ亜科・イモリ属>

イモリ科イモリ属に属する両生類で、日本固有種。
日本では、本州(北限は下北半島)から四国、九州に広く分布する。
別名はニホンイモリで、単にイモリと言えば本種を指す。
ほぼ年間の一日中を水中生活し、水田や小川に生息している。
体長は10〜12cmで、体表はざらつき、背面は暗褐色で、腹面が赤いのが和名の由来。
繁殖期は4月〜7月で、オスは紫色の婚姻色に変わる。
オスは、メスの鼻先で盛んに尾を振るなどの求愛行動をとり、フェロモンを分泌する。
メスが受け入れると鼻先でオスの尾を軽く突き、オスが尾を曲げたまま歩くと追随する。
メスがオスの尾を突くと、オスは精子嚢を水底に落とし、それをメスが総排出腔から取り込む。
この求愛行動には地域差が見られ、異なる地域の個体間では交配しにくいと言われる。
メスは、寒天質に包まれた受精卵を、水中の水草にくるむように1個ずつ産み付ける。
孵化した幼生には足はなく、外鰓がある。やがて、前脚、後脚の順に脚が生える。
幼生が十分に成長すると外鰓が消え、幼体となって森林内での陸上生活に移行する。
3〜5年かけて成熟すると、再び水域に戻ってくる。

2023/8/19
星まつり会場から少し離れたディープスカイエリア、その外れの小さな沼で見かけました。
最初に友達が見つけてくれたのですが、写真を撮る前に消えてしまいました。
沼の対岸に行ったとき、こちらに近づいてくるアカハライモリがいて、写真が撮れました。
といっても、水面越しの撮影なので、腹面の赤い模様は見えず、ざらついた背面は確認できました。


2024/8/25
今年も沼の中にいるアカハライモリを、一緒にいた友人が見つけました。
眼が良いのでしょうか、同じ場所を見ていても私は見つけられず、教えてもらいました。

ナガコガネグモ(Argiope bruennichi)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・コガネグモ科・コガネグモ属>


2012/8/24           2018/8/26           2018/8/26
クモ目コガネグモ科に属するクモで、日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島に分布している。
比較的大型のクモで、メスの体長は25mm程になる。オスは、小さく10mmほどになる。
メスの腹部には黄色と黒と白の縞模様があり、オスも似た模様を持つがあまりはっきりとはしない。
和名は、コガネグモと比べて、腹部が細長いことに由来する。
円網を作り隠れ帯をつけることが多く、網の中心で下向きに止まる。本種は脚をX字状広げる事は少ない。
本種は、攻撃性が弱く、「クモ合戦」に使ってもあまり面白くないそうである。

2012/8/24 国道290号線の加茂市 薬師山の麓にある駐車場で見かけたナガコガネグモです。
最初、ジョロウグモかと思ったのですが、模様が若干異なるので、後で調べて本種と分かりました。
2018/8/26 上記と同じ駐車場奥の草原に繁茂する葛。その葛の葉で見かけたナガコガネグモです。
以前の写真が若干前ピンだったので、撮り直したものです。


ナガコガネグモと良く似たクモ

ナガコガネグモとジョロウグモやコガネグモは、似ていることもあり混同されることも多いクモです。
特にナガコガネグモとジョロウグモは、体形的にも、色彩的にも似ています。

   .
 コガネグモ(メス)  ナガコガネグモ(メス) ジョロウグモ(メス/亜成体) ジョロウグモ(メス)

ハナグモ(Misumenops tricuspidatus)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・カニグモ上科・カニグモ科・ハナグモ属>

ハナグモ科の代表種で、昆虫を餌とするため、花の近くでよく見られる。
日本では、北海道から、本州、四国、九州、南西諸島とほぼ全国に分布する。
日本以外では、アジアからヨーロッパにかけて広範囲に分布する。
幼体は、全身緑色であるが、成体の腹背には褐色の斑紋がある。
オスは体長4mm前後で、頭胸部、足は赤褐色で、腹部の中央付近が緑色になる。
メスは体長7mm前後で、頭胸部、足は鮮やかな緑色で腹部は白く、背面に独特の褐色斑がある。
網を張らず草花の陰に潜み,そこにくる小昆虫を捕食している。

2016/8/27
胎内星まつり会場から少し離れた芝生広場の方で、通路脇で見かけました。
左端の写真は、オトコエシの花にいたハナグモのメスです。
腹部の模様が、ヒゲを生やした人の顔のようですね。この模様には変異があります。
中央の写真は、左の方からゾウムシが右の方にいるハナグモの方へ登っています。
右端の写真は、その30分後のものですが、ハナグモの餌食になっていました。


ハナグモの腹部背面の模様

ハナグモのメスは、腹部が白く、背面に独特の褐色斑があります。
この褐色斑には変異があり、個体によってかなりの違いがあります。
下記のものは、その一例です。

 
2016/8/27        2014/5/27
左は、ひげを蓄えたオヤジの顔、右はムンクの「叫び」の顔に見えませんか。
いろいろ集めると、面白いコレクションになるかもしれません。


ザトウムシ(Opiliones)
<ザトウムシ目>

ザトウムシ目は、長い針金のような足を持ち、体をゆらしながら歩くのが、座頭虫の由来。
クモを連想させる外見から、メクラグモの別称があるが、クモとは別グループ。
最古の化石記録は、4億1千年前のデボン紀のものが知られている。
頭胸部と腹部は密着して、全体として楕円形にまとまり、外皮は比較的丈夫で、柔らかくはない。
ザトウムシは、脚の長さ等で下記の5つの亜目に分けられている。
ザトウムシ目(Phalangida Opiliones)
ダニザトウムシ亜目(Cyphophthalmi)
アシブトザトウムシ亜目(Oncopodomorphi)
アカザトウムシ亜目(Gonyleptomorphi)
ヘイキザトウムシ亜目(Dyspnoi)
カイキザトウムシ亜目(Eupnoi)

2017/7/29
夜になって、テントにいろいろなものが上ってきた中の1つがザトウムシです。
最初に見たとき、ユウレイグモだと思っていました。
後で、拡大してみると脚の数が少ない(クモは8本)し、目も2個のようです。
調べ直してザトウムシと分かりましたが、種名にはたどり付けませんでした。
なお、歩脚は4対あり、この個体は一部が欠損していたようです(自切し、再生する)。


2018/8/23
今年も夜になると、テントなどにザトウムシがやってきました。
樹の幹や地面を体をゆらしながらゆっくりと移動していきます。
この個体も、奥の側の1脚が欠損していて、完全にそろった個体には会えませんでした。
なお、この辺りで見られるザトウムシは、この1種類だけでした。

ヤマナメクジ(Meghimatium fruhstorferi)
<有肺類・真有肺目・柄眼亜目・曲輸尿管下目・オオコウラナメクジ上科・ナメクジ科・ナメクジ属>

日本原産のナメクジの1種で、日本では本州から四国、九州に分布している。
体長150mm程になる巨大なナメクジ。山地の樹幹や石の下などで見られる。
背面は灰褐色〜黒褐色で、両側に縦に走る幅広の暗色の帯状の紋があり、足に近い部分では淡色になる。
また、背面中央にも暗色の斑文が縦に並び、背面〜側面にかけて暗褐色の顆粒状の隆起が縞状にに並ぶ。
山間部や森林内に生息し、キノコを好んで食べる。
普段は倒木の下などに潜んでおり、夜間や雨などで薄暗いときは昼間も活動する。
冬には大木のうろの奥深くに潜って越冬する。

2024/8/24
星まつり会場から少し離れた芝生広場に行く途中、道路脇の樹に張り付いていました。
この写真では、体を伸ばしていないので、体長は5〜6cmほどでした。
しかし、大きく伸ばすとノック式のボールペンくらいの長さになります。
夜間に活動することが多いので、昼間に見る機会はあまりないようで、昼間見たのは今回で3回目です。
もっとも、これを見たいと思う方がそんなにいるとは思われませんが....