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TAINAI STAR PARTY 胎内星まつり 2019

開催日 2019/8/23(金)〜8/25(日)
開催地 新潟県胎内市胎内平(星まつり会場
新潟県胎内市夏井1251-7 胎内自然天文館



今年も胎内星まつりに参加してきました。
今年は1日早く出て、途中、天気が良ければ栃尾に近い道院高原で星空観望してから、
星空が期待できないときには、早めに出て奥胎内ヒュッテまで足を延ばすことにしたのです。

天候は雨模様で星空は期待できそうもないので、道院高原は早めに諦め、塩沢石打SAで仮眠。
翌朝、小出ICで高速を出て、只見線沿いにある大倉沢休息所に寄りました。
ここで、以前から撮りたかった鉄橋を列車が通る所を撮るために1時間程時間をつぶしました。
奥胎内ヒュッテに着いたのが遅く、ヒュッテの方も今日はアカショウビンの声は聞いていないとのこと。
諦めて引き返す途中、のんびりと道路を占拠するサルの群れがいたので、車中から撮影。

星まつり会場で、先乗りしていた亀田星っ子クラブのメンバーに合流しました。

星まつり開催日は、早朝からザアザアとかなりの大雨でしたが、しばらくして小止みになりました。
開会式前に予定していた胎内高原ゴルフ倶楽部でゴルフを楽しみ、お風呂で一息。
元の場所に戻り、今晩寝るためのテントとタープを設営。
星まつりスタートですが、星空はというと雲がほとんど切れず、観望は早々とあきらめました。

翌日も朝から天気は今一つでしたが、大きな雨は降らなかったので、イベントは予定通りの進行。
会場にもそこそこの人手があり、かなり賑わっていました。柏から来た友人とも合流できました。
星空は昨日と同様でしたので観望はあきらめ、今年も日本酒などの飲み比べ会となりました。

最終日、星まつり会場は、ゴミの収集が終わる頃には、ほぼ出展者の撤収は終わっていました。
帰路は、いつものように出湯で温泉に入り、栃尾の道の駅で油揚げをいただきました。
越後須原駅に立ち寄ると、今度は上り列車が来るようです。急いで大倉沢休息所に向かい、撮影スタンバイ。
今回は、行き帰りとも、さして時間待ちもなく、鉄橋と列車の写真を撮ることができました。
小出ICで高速に乗り、谷川岳PAでいつもの「もつ煮定食」を食べて、当日中に帰着しました。


塩沢石打SAにて(2019/8/21)
星まつり会場へ(2019/8/22)
星まつり会場にて(2019/8/23〜25)
胎内からの帰路(2019/8/25)
今年見かけた野草
今年見かけた昆虫

塩沢石打SAにて(2019/8/21)


今年も胎内星まつりに参加してきました。
今年は1日早く出て、途中、天気が良ければ栃尾に近い道院高原で星空観望してから、
星空が期待できないときには、早めに出て奥胎内ヒュッテまで足を延ばすことにしたのです。

出発が遅かったこともあり、道院高原に付くのは夜半になってしまいそうです。
おまけに、空も雨模様で、星空は期待できそうにありません。
そのため、道院高原は早めに諦め、塩沢石打SA止まりとしました。



夜半に降っていた雨も、朝方にはほぼ止み、山腹には山霧が立ち上り、ゆっくりと流れていました。



山麓の低い所で、ほぼ横一線に山霧がなびいています。
右の方で煙突から出ている煙は少し青味がかっていますが、霧はほぼ真っ白ですね。
山間部のみを見ているとモノトーンで、水墨画のような雰囲気があって好きです。


星まつり会場へ(2019/8/22)


朝、塩沢石打SA出て小出ICで降り、只見線に沿って進み、越後須原駅に立ち寄りました。
時刻表を見ると下りが10:22に出ることが分かりましたので、大倉沢休息所に戻ることにしました。
以前から、この休息所近くにある鉄橋を渡る列車を撮りたいと思っていたからです。

 

ところが、予想していた時刻になっても列車が来ません。なんと、列車が来たのは10:50でした。
駅からはそう遠くはなく、10分もあれば鉄橋を通過するだろうと思っていたので、ちょっと意外。
でも、2015年に撮りたいと思ってから4年もかかってしまいましたが、しっかりと撮れました。
残念なのは、ここ最近の豪雨の影響で、川が増水して茶色く濁ってしまっていたことです。



1時間近くも時間を潰してしまいましたので、急いで奥胎内ヒュッテに向かいました。
途中、栃尾の道の駅で昼食を取り、新発田の郊外で国道290号から農道へ迂回しました。
その時に見られたのが上記の写真で、雨上がりで山霧が山腹を流れ、良い感じです。
再び国道290号へ出て、胎内スキー場の横から胎内川に沿って上って行きます。
上って行くと、突然、目の前に野生の本土猿の群れが現れました。車を全く恐れません。
ゆっくりと群れの間を抜けて、胎内川ダムに到着したのが15:00でした。



結構大きなダムです。赤く塗られた鉄部がアクセントになって、良い絵になりました。
ここまで来たら、あと一息です。出発してしばらくしたら、突然の雷雨です。
そんなこんなで、奥胎内ヒュッテに着いたのは15:30でした。

 

この荒れた天候では、アカショウビンには合えそうもないとあきらめ、近くを少し散策。
その途中で見かけた樹ですが、どうやったらこんな形になるのでしょうか。
雪の重みでこうなったのではと思いますが、自然の作った造形は不思議です。

 

引き返す途中で、来るときに出会った野生のサルたちがまだ居ましたので、写真を撮りました。
車から降りるのは流石にまずいので、車でそっと近づき、窓を開けて撮影したものです。
雨が降った後なので、母親が子猿を抱きしめて温めているのでしょうか。なんとも、微笑ましいですね。
左の写真は、道路が温まっているからでしょうか、無防備に道路に突っ伏して毛繕いしてもらっています。

猿たちを後にして、先乗りしていた亀田星っ子クラブのメンバーに合流しました。
今日は、まだテントは設営できないので、車中泊となります。


星まつり会場にて(2019/8/23〜25)


今年の胎内星まつりも天候は今一で、雨が降ったり止んだりの天候でした。
雲の切れ間から、ちらりと星が顔を出すこともありましたが、長くは続きません。
星まつりのイベントは、大雨にはならなかったので、粛々と進められ、たくさんの人が参加していました。
私がお世話になっている亀田星っ子クラブも、いつもの場所に、いつものようにテントを張りました。
そして、いつも顔を出してくださる方々からの差し入れもいつも通りで、十数本の瓶が並んでいました。
夜は、星が見えないので、もっぱら集まったお酒を飲み比べながらのおしゃべりです。
星は見られませんでしたが、気の合う人たちとのおしゃべりも楽しいものです。

<2019/8/23>
 

早朝、ザアザアとかなりの大雨で目が覚めましたが、しばらくして、雨が小止みになりました。
起き出して、星っ子クラブのテント設営のお手伝いをし、その後、胎内高原ゴルフ倶楽部に出かけました。
上の写真は、テントエリアの対面にある駐車スペース(満杯です)と星っ子クラブのテントサイトです。

予想通り、雨は止んだのでゴルフをスタート。4ホール目でバンカーから打とうとするとポツリと来ました。
カートに戻って傘を出した途端に、大粒の雨が滝のように降り出して動けなくなりました。
カート道はあっという間に川です。心配して車で駆けつけてくれたスタッフに助けられてハウスに戻りました。
途中、溢れた水が排水溝に鳴門の渦潮のように渦を巻いて、ゴーゴーと流れ込んでいました。
スタッフの方もこんなのは見たことがないという大雨です。1時間ほどで雨が上がったので、ゴルフを再開です。
排水設計は素晴らしく、フェアウェイは所々水が残っていましたが、グリーンの水は引いていました。
雨はすっかり上がったので、予定通りにゴルフを終え、お風呂に入ってすっきりとしました。

元の場所に戻って、今日寝るためのテントとタープを設営。雨が予想されるので、タープは必須です。
星空はというと、時々、雲が切れて星がちらほら見える程度でした。
夜が更けても状況は変わりませんでしたので、観望はあきらめました。

<2019/8/24>
 

今日も朝から天気は今一つです。雨が降ったり止んだりで、すっきりとはしません。
時折雨がぱらつくものの、会場にもそこそこの人手があり、かなり賑わっていました(上の写真)。
今年は海外からの出店が2件あったようです。
1つは台湾からで、来年の6/21に見られる金環日食のアピールに嘉義市から来られたそうです。
地元の農家の方々が行っていた餅つきにも参加して、星まつりも楽しんでましたね。

   

大きな雨は降らなかったので、モデルロケットの打ち上げ、オークションなどのイベントは予定通りの進行。
上の写真は、モデルロケットの打ち上げの瞬間で、3連装のため、なかなかの迫力でした。



さて、星空はというと、昨日と同様ですっきりとは晴れてくれません。
ということで、今年も集まった日本酒などの飲み比べ会となってしまいました。
今年は、四国からも飲み比べにと日本酒の差し入れがあり、例年通り、十数本の瓶が並びました。
今年、柏から参加した友人は芝生広場の方にテントを張ったようで、後で合流できました。
久しぶりだったので、ゆっくり飲みたかったのですが、ドタバタしていてできなかったのは残念でした。

<2019/8/25>
星まつり会場は、ゴミの収集が終わる頃には、ほぼ出展者の撤収は終わっていました。
雨も朝方には止み、テントなどの撤収も10時頃には完了できたので、記念写真を撮って解散となりました。



胎内からの帰路(2019/8/25)


帰路はいつも通り、途中にある五頭温泉郷「出湯うるおいの里」でゆっくりと温泉に入り、汗を流しました。
そして、栃尾の道の駅に寄り、来るときと同じように揚げたての油揚げをネギと鰹節で頂きました。
さらに、お土産用に油揚げと醤油(油揚げと相性が良い)を購入して、出発です。
国道290号から国道252号へ出て、帰りにも越後須原駅に立ち寄りました。
大倉沢休息所で、上りの列車を待って、鉄橋の上を通って行くところの撮影に再チャレンジです。
今度は、川も濁っておらず、水の色もバッチリ写し撮ることができました。



帰路は、来るときに通った道を逆に走るだけです。
新発田の郊外で国道290号から農道へ迂回しましたが、上記はその時の写真です。
行きの写真とは、稲穂の色が異なりますが、稲の種類が異なるのでしょう。
この田んぼの稲は、しっかりと頭を垂れ、収穫時期が近いようでした。

 

帰路にも、何の気なしに越後須原駅に立ち寄りました。
ふと時刻表に目をやると、今度は上りが17:33の発車となっていました。
後、20分ほどで到着します。急いで大倉沢休息所に向かい、列車が来るのを待ちました。
今回は、ほぼ予想通りの時刻に列車の近づく音が聞こえてきて、上り列車もバッチリ撮れました。
今度は破間川も増水で濁った茶色ではなく、見慣れた川の色をしていました。
結果に気を良くして、気持ちよく出発しました。

小出で高速に乗り、谷川岳PAで夕食にいつもの「もつ煮定食」を食べました。
予想通りの渋滞が発生していましたので本庄児玉ICで降り、自宅にはなんとか当日中に到着しました。



今年見かけた野草


国道290号線沿い、奥胎内ヒュッテ周辺、会場周辺で見かけた野草です。
特に珍しいものはありませんが、今年新たに見かけたものなどを以下に掲載します。
なお、これら野草の詳細な情報に関しては、こちらをご覧ください。

   
カワラケツメイ          クサネム           ツルマメ .
カワラケツメイ マメ目・マメ科・ジャケツイバラ亜科・カワラケツメイ連・カワラケツメイ属
クサネム マメ目・マメ科・マメ亜科・クサネム連・クサネム亜連・クサネム属
ツルマメ マメ目・マメ科・マメ亜科・ダイズ亜連・ダイズ属

これら3種は、全てマメ科に属する植物です。
ただ、カワラケツメイの花は、マメ科特有の蝶形花ではなく、普通の5花弁の花です。
 
    クズ              ヤブツルアズキ
クズ マメ目・マメ科・マメ亜科・インゲン連・ダイズ亜連・クズ属
ヤブツルアズキ マメ目・マメ科・マメ亜科・ササゲ属

これら3種は、全てマメ科に属する植物です。
ヤブツルアズキの花は、蝶形花ですが左右非相称で、竜骨弁は2個が合着して捻じれています。

   
 ホオズキ            クサギ            ミズタマソウ
ホオズキ ナス目・ナス科・ホオズキ属
クサギ シソ目・シソ科・キランソウ亜科・クサギ属
ミズタマソウ フトモモ目・アカバナ科・ミズタマソウ属

この3種は、奥胎内ヒュッテやその途中の道路脇などで見かけたものです。
ホオズキは、コンクリートで固められた法面にへばり付いていたもので、奇麗に色付いていました。
クサギやミズタマソウは、奥胎内ヒュッテ近くの道路脇で見かけたものです。

   
    リョウブ              ハリギリ           ペチュニア
リョウブ ツツジ目・リョウブ科・リョウブ属
ハリギリ セリ目・ウコギ科・ハリギリ属
ペチュニア ナス目・ナス科・ペチュニア属

リョウブは奥胎内ヒュッテの近くで、ハリギリは途中の道路脇で見かけたものです。
リョウブの花はほぼ終わりで、いくつの花花序の先に少しだけ咲いている状態でした。
ハリギリを遠目で見たとき、扁平な花序のようなものがたくさん付いていて、変わった形に見えました。
双眼鏡で覗いたとき、それがヤツデの花のようなものが放射状に付いているものと分かりました。
既に花は終わって果実になり、その重みで果柄が垂れて扁平な円盤状になっていたのでした。
ペチュニアは、新発田郊外を流れる加治川の河川敷で見かけたものです。
橋の上から見たとき、赤い花がポツリポツリと咲いていて、気になって見に行ったらペチュニアでした。
おそらく、どこかから流れ着いたペチュニアの種が発芽して、花を付けたのでしょう。



今年見かけた昆虫


栃尾 道の駅、290号線沿い、会場周辺などで見かけた昆虫です。
特に珍しいものはありませんが、今年新たに見かけた主なものを以下に掲載します。
なお、これら昆虫の詳細な情報に関しては、こちらをご覧ください。

   
 キタテハ           ヒメアカタテハ           キタキチョウ
キタテハ チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・タテハチョウ亜科・タテハチョウ族・キタテハ属
ヒメアカタテハ チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・タテハチョウ亜科・アカタテハ属・ヒメアカタテハ亜属
キタキチョウ チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・モンキチョウ亜科・キチョウ属

これら3種類のチョウは、加治川の河川敷にペチュニアを見に行ったときに見かけたものです。
ヒメアカタテハは、かなり翅が傷んでしまっていますが、見かけたのは久しぶりです。

   
    コガタスズメバチ         シラホシヒメスカシバ      ミカドトックリバチ
コガタスズメバチ ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・スズメバチ科・スズメバチ亜科・スズメバチ属
シラホシヒメスカシバ チョウ目・Glossata亜目・Heteroneura下目・スカシバガ上科・スカシバガ科・ヒメスカシバ亜科
ミカドトックリバチ ハチ目・ハチ亜目・スズメバチ上科・スズメバチ科・ドロバチ亜科

コガタスズメバチは加治川の河川敷で、シラホシヒメスカシバは奥胎内ヒュッテの近くで見かけたものです。
さて、シラホシヒメスカシバはスズメバチに擬態しているそうですが、似てなくもないですね。
止まるときに、前肢を上げた万歳のポーズをとるのが特徴だそうですが、奇妙な習性です。
ミカドトックリバチは、大倉沢休息所で列車を撮っているときに見かけたものです。
上げた前脚は、ハチの触角に似てなくもないですが、どう思われますか。

   
  ハッチョウトンボ            ミカドフキバッタ        アオマツムシ
ハッチョウトンボ トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・ハッチョウトンボ属
ミカドフキバッタ バッタ目・バッタ亜目・バッタ下目・バッタ上科・バッタ科・フキバッタ亜科・ミヤマフキバッタ属
アオマツムシ バッタ目・キリギリス亜目・コオロギ上科・コオロギ科・マツムシモドキ亜科・マツムシモドキ族

ハッチョウトンボは、加茂市の薬師山麓にある駐車場脇で見かけたものです。
ご存知かもしれませんが、体長20oほどの日本最小のトンボです。
私も写真では知っていても、実物にお目にかかったのは初めてです。とにかく小さいです。
ミカドフキバッタは、奥胎内ヒュッテの近くで見かけたものです。
成虫でも翅が小さいので、パッと見たときに、幼虫のように見えてしまいます。
アオマツムシのメスと思われるものは、大倉沢休息所で見かけたものです。
アオマツムシのメスが後翅だけになったらこのように見えるのではと思えます。
なぜ、前翅がないのか疑問は残りますが、他に似たものが見当たりません。