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30th!! TAINAI STAR PARTY 胎内星まつり 2013

開催日 2013/8/23(金)〜8/25(日)
開催地 新潟県胎内市胎内平(星まつり会場
新潟県胎内市夏井1251-7 胎内自然天文館



今年も胎内星まつりに参加してきました。
今年は、初日から雨にたたられ、満足に星空を眺めることなく終わってしまいました。
初日の道中、新潟県に入ってからも雨が降ったりやんだりで、栃尾近くになって雨が上がりました。
そのまま晴れてくれることを祈ったのですが、胎内がに近づくにつれ、また、降りだしてしまいました。
といった状況でしたので、雨がやんでいる間にテントを張って、初日は暮れて行きました。
ところが、就寝後、何度か大雨で目が覚め、明け方には集中豪雨となりました。
そのため、とうとうテントの中にまで雨が入りこんできて、寝ていられなくなってしまいました。
明るくなってきたので、外の様子を見ると、テントの上に張っていたタープのロープが1本、外れていました。
そのため、タープがテントの方に倒れ、そこから雨が流れ込んできたようです。

2日目は、そんな状況でしたが、他にも雨に追われた者がいて、テントを訪れていました
普段は、草陰などにいて姿を見せないコオロギたちで、テントにたくさんよじ登っていました。
そのままという訳にもいかないので、訪問者には退いてもらって、午前中は、濡れたテントの処理で終わってしまいました。
天気予報では、雨のピークは通り過ぎたようでしたが、すっきりとは晴れてくれません。
薄雲の切れ間に少し星を見ることができましたが、ゆっくり観望とはいきませんでした。

3日目は、撤収で巣が午前中の早い時間に終わり、オークションまで時間があったので、林内を散歩しました。
林内には、アブラゼミ以外にエゾゼミが鳴いていました。ただ、高い所にいて姿は見られませんでした。
そこで、録音機材を持っていたので、エゾゼミの鳴き声を録音してきました。
写真が撮れなかったので、鳴き声は、写真のある原村のページに掲載しました。興味がありましたら聞いてみてください。
そうこうしている間にオークションが始まったので参加し、その後、帰路に就きました。

今年も、「亀田星っ子クラブ」の方々のお世話になり、一部をお借りしてテントを設営させていただきました。
おいしいお漬物や天ぷら、コーヒー、お酒をいただき、ごちそうさまでした。



星まつり会場で撮影したプロミネンス
星まつり会場にて
胎内への道
テントへの訪問者

星まつり会場で撮影したプロミネンス


プロミネンス 2013/8/25 10:13


Lunt LS152T/PT Hα太陽望遠鏡(d:152mm/f:900mm)※
[エタロンフィルター+ブロッキングフィルター 半値幅0.65オングストローム]
ズームアイピース(7.2〜21.5mm)
Nikon D700 [ISO:1600、1/60sec.]
AF-S NIKKOR 50mm F1.4G [f/8]

天候が悪くて望遠鏡を使うことなく終わった星まつりですが、最終日には晴れてきました。
会場で最後まで残っていた小沼氏の太陽望遠鏡をお借りして、手持ちによるコリメート撮影を行いました。
昨年の原村の星まつりのときと同じ機材、同じ手法ですが、

※ LUNT Hα太陽望遠鏡は、小沼光良氏所有のものをお借りしました。
  詳細は、小沼光良氏のウェブサイトを参照ください。



太陽全体像の左側に見られる3つのプロミネンスを拡大したものです。
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星まつり会場にて

星まつり会場の周囲には、期間中のみテント設営が許可されます。
「亀田星っ子クラブ」の皆さんが、会場近くにいつもテント設営されていて、今年もその一部をお借りしました。



今年は30周年記念ということで、過去のフラグも持ってこられて、にぎやかでした。



上の写真が私の設営したテントです。山用の背の低いテントなので、コンパクトです。
初日の大雨で、右の写真の一番手前のロープのペグが、緩んで抜け、タープがテントの方に倒れました。
そのため、タープで集められた雨水が、テント下のグランドシート上に流れ込み、床下浸水となってしまいました。



2日目になって、雲が切れ始めたので、望遠鏡を出しましたが、なかなかすっきりとしません。
夜になって、少し雲の切れ間から星は見えましたが、安定せず、結局、組み立てずに終わってしまいました。



テントの後ろに車が見えていると思いますが、この下の道路が駐車スペースになっています。
上の写真は、その道路や近くの別の道路沿いに止まっている車です。
ここ以外の道路も駐車スペースになっていますので、相当数の車が来ているものと思われます。
毎年、関西や中部、東北の方から来られる方々とお会いするのも楽しみの1つです。



上の写真は、会場横にある胎内自然天文館と奥の方にある芝生の広場です。
胎内自然天文館は、会期中、安く解放され、太陽望遠鏡や60cmの望遠鏡での観望が可能です。
この天文館の下がステージとして使用され、いろいろなイベントが開かれます。
芝生の広場は、ディープスカイエリアとして解放されており、会場の光害を避けて星を見たい人には最適です。
写真は、最終日の撤収中のものなので、テントも少なくなっていますが、観望派が多く集まる場所です。

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胎内への道


毎年、胎内へは、前日に出て、赤城高原サービスエリアで仮眠しています。
いつも通り、夜中の2時頃に着き、適当な場所に止めて仮眠しましたが、例年より涼しくよく眠れました。
朝起きたとき、どんよりと曇った空で、何時雨が降り出してもおかしくない天気でした。
8時頃に出発し、しばらく走っていると雨が降り始めました。
谷川岳PAに寄って、いつものようにモツ煮定食の朝飯を食べ、タンクに谷川岳の湧水を詰め込んで出発です。
高速を小出ICで降り、国道290号に向かいますが、雨は降り続けていました。



上の写真は、入広瀬から大宿にかけての山間部で、雨に煙っている木々の写真です。



この大宿から来伝にかけては、あちらこちらで雨による地滑りが発生していました。
昨年、この付近を通った時も、雨の増水で川が氾濫して大きな被害が出ていた場所です。
左の写真の道路の反対側は、一昨年、増水で川が氾濫し、田んぼが泥に埋まってしまっていた場所です。
右側の写真は、290号沿いの斜面の地滑り後です。
この下を通ってきましたが、この辺りは大雨の時には怖い場所だと感じました。



栃尾に近づくにつれ、だんだん雨は小やみになってきました。



栃尾に着いた時には、雨はやんでいました。
いつものように栃尾の道の駅で、揚げたての熱々「油揚げ」をネギと鰹節、醤油でいただきました。
近くの新鮮な野菜を売っている所で、今年も野菜類を調達しました。

しかし、新発田に近づくと、また、雨が降り始めてしまいました。
あまり強い雨ではなく、しとしとといった感じですが、直ぐに止む気配はありませんでした。

といった状況の中、会場に到着しました。
雨が小やみになった時を見計らって、「亀田星っ子クラブ」の方に場所をお借りし、テントを設営。
何とか、寝る場所を確保し、「亀田星っ子クラブ」の面々に交じって、夜を待ちました。
しかし、やはり晴れることはなく、酒談議となりました。
今年は、辛口のお酒が多く集まりましたが、佐渡の超辛口に軍配が上がったようです。



帰路は、お昼過ぎに出発し、来た道を逆にたどります。
皮肉なことに、青空が広がる良い天気になっていました。
天気の崩れがどちらかに数日ずれていればと、心残りな星まつりとなってしまいました。



この辺りは、米どころだけに広大な水田が続きます。今年も稲穂が首を垂れ、収穫もそう遠くなさそうです。



その一角に、アスパラガスがうっそうと茂った畑が点在しています。
この辺りでは、アスパラガスを栽培している農家も多いそうです。
星まつりの会場でも、生のアスパラガスや茹でたアスパラガスが売られています。
普通の緑色のアスパラガス以外に、紫色のアスパラガスも売られています。
私も知り合いの農家の方に分けていただきましたが、甘みが強く、生食が可能なアスパラガスです。



新発田の街中を避けて、濃道を通って行くのですが、途中で加治川を渡ります。
この日は、天気がよかったので、近くの子供たちが川遊びをしていました。
小さい頃には、実家の近くにも川があり、よく遊んでいたのを思い出しました。



いつものように、「出湯うるおいの里」に立ち寄り、一汗流してから帰路に就きました。
ただ、少々のんびりし過ぎて、新潟を出る前に日が暮れてしまいました。
結局、自宅に着いたのは0時ちょっと前。疲れて、バタンキュウと相成りました。

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テントへの訪問者


大雨で明け方にたたき起こされ、浸水対応に追われた土曜日の朝、テントにいろんな訪問者がありました。
雨で地面がぬかるんでいたためでしょうか、テントの上や近くの木などに、バッタ目の仲間がたくさん見られました。

ハネナガイナゴ♂(Oxya japonica)
<バッタ目・バッタ科・イナゴ亜科>
日本では、本州関東以西から四国、九州に生息している。
海外では、中国から台湾、東南アジア、インド、スリランカまで広く分布する。
翅が腹端を超えるイナゴで、体長は30mm前後。体側に濃褐色の筋が入る。
2013/8/23 11:13
テント設営時に見かけたハネナガイナゴ。
よく見かけるハネナガイナゴより、黄色みが強く、黄緑色の個体でした。
シバスズ♂(Polionemobius mikado)
<バッタ目・ヒバリモドキ科・ヤチスズ亜科>
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に生息している。
淡褐色で体長7mm前後の小型のコオロギで、芝生や乾いた原っぱなどで見られる。
昼間にジィ〜〜〜ジィ〜〜〜と鳴く。
2013/8/24 9:35
普段、草陰にまぎれていて目にする機会が少ない種類です。
この日は、大雨の影響でテントに這いあがっていたようです。
テントのあちらこちらに点々と付いていました。

エンマコオロギ♂(Teleogryllus emma)
<バッタ目・コオロギ科・コオロギ亜科>
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に生息している。
褐色で半球形の頭部に光沢がある体長30mm前後の大型のコオロギ。
原っぱや人家の周辺などで見られ、昼間は草陰や物陰に潜み、夜に活発に活動する。
夏場は夜に、秋の深まりと共に昼間でもコロコロリ〜と鳴く。
2013/8/24 9:35
この日は、大雨の影響でテントに這いあがっていたようです。
テントに数匹付いていました。


ヤブキリ♂(Tettigonia orientalis)
<バッタ目・キリギリス科・キリギリス亜科>
日本では、本州中西部の平地、四国、九州に生息している。
体色は緑色が大半で、まれに黒褐色型が見られる体長50mm程のキリギリスの仲間。
樹上や藪や草原で見られるが、ぬかるんだ所や極端な乾燥地ではあまり見られない。
主に夜型で、ジリジリジリ……と鳴く。昼間に鳴くときはギ〜〜と高音になる。
2013/8/24 9:23
テントを出て、最初に目に付いたのがヤブキリです。
この日は、大雨の影響でテントに這いあがっていたようです。

クルマバッタモドキ(Oedaleus infernalis)
<バッタ目・バッタ科・トノサマバッタ亜科>
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に生息している。
体色は褐色型が多いが、緑色型も見られる。オスは体長40mm程、メスは60mm程。
クルマバッタに似るが、胸部背面の"く"の字型の1対の白線模様がある。
荒れ地など、草丈の低い場所などに多く見られる。
2013/8/24 9:32
テントを出て、目の前の木の根元に数匹のバッタが日向ぼっこをしていました。
夜中の雨で濡れた体を乾かしているのでしょうか?
赤っぽいものや黒っぱいものなど、特徴の"く"の字模様が不鮮明な個体もいました。
 




アブラゼミ♀(Graptopsaltria nigrofuscata)
<カメムシ目・セミ科・セミ亜科>
日本では、北海道から九州まで広く分布している。
日本以外では、朝鮮半島や中国北部に生息している。
体長は60mmほどで、セミの中では珍しく、不透明な褐色の翅を持つ。
生息域が人里から山地までと範囲が広く、都市部でもよく見かけるセミである。
2013/8/25 10:25
朝起きてテントの写真を撮ろうとしたとき、アブラゼミが止まっているのに気付きました。
タープの真ん中あたりでじっとしています。よく見るとメスの個体でした。
テントの写真で、タープの真ん中あたりに見える染みのような物が、アブラゼミです。
小さな子供がセミを見つけ、いきなりタープをたたいたので、飛んで行ってしまいました。



ヒガシキリギリス♀(Gampsocleis mikado)
<バッタ目・キリギリス科・キリギリス亜科>
日本では、本州の近畿以北に生息している。
2000年代以降、キリギリスは、ヒガシキリギリスとニシキリギリスに分けられた。
ヒガシキリギリスは、本州の青森県から岡山県に分布している。
ニシキリギリスは、近畿地方から四国、九州に分布している。
体色は褐色型と緑色型があり、ヒガシキリギリスでは翅が短く側面に黒斑が多い特徴がある。
オスは、30mm前後で、メスはそれより一回り大きく、35mm前後ある。
鳴き声は、ギ〜とチョンの組み合わせで、草丈が高い草原でよく聞かれる。
2013/8/25 10:25
帰る日に、テントを撤収しているときに、草むらで見かけました。
大きな産卵管が見えるので、メスの個体です。

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