双葉SAで見かけた昆虫



「原村 星まつり」に参加する際、途中で立ち寄ることが多いサービスエリアです。
その裏手には、ちょっとした公園があり、いろいろな草花や昆虫類が見られます。
ただ、星まつりが毎年、8月の初旬に開催されるため、その時期の昆虫のみです。
特に珍しいものではありませんが、こんな昆虫類が暮らしているのだと見ていただければ幸いです。



ここでは、下記の昆虫を掲載しています。
チョウ目・アゲハチョウ上科
シロチョウ科(モンシロチョウ)
カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科
セミ科(アブラゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミ)
ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科
コハナバチ科(シロスジカタコハナバチ)
ハキリバチ科(トモンハナバチ)
八ヶ岳山麓 原村近辺の昆虫
和名インデックス


モンシロチョウ(Pieris rapae)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・シロチョウ亜科・シロチョウ族・モンシロチョウ属>

アゲハチョウ上科シロチョウ科に分類されるチョウの一種で、在来種。
日本(全国)を含め、全世界の温帯、亜寒帯に広く分布する。
広い分布域の中でいくつかの亜種に分かれている。
日本に分布するのは亜種「Pieris rapae crucivora」とされている。
幼虫の食草はキャベツ、アブラナなどのアブラナ科植物で、それらの栽培域の拡大に伴い分布を広げてきた。
日本のモンシロチョウは、奈良時代に大根の栽培と共に移入されたと考えられている。
成虫は3月〜11月頃まで長期間見られ、年に4〜5回ほど発生するが、時期や回数は地域によって異なる。
開長は45〜50mmで、前翅の基部半分ほどが灰白色なのがメスで、オスは翅の付け根のみ灰白色。
オスはメスを探して飛び回るので、長時間飛び回っている個体の多くはオスである。
オスはメスを見つけると交尾しようとするが、交尾済みのメスは翅を広げ、腹部を突き上げて拒否する。
幼虫は、孵化後、4回脱皮して終齢幼虫となり、その後蛹になる。越冬は蛹で行う。

2019/8/1
双葉SA奥の公園というか、展望台と遊歩道のある場所で見かけたモンシロチョウです。
飛び回っていて、撮るタイミングが合わせられなかったのですが、やっと葉に止まってくれました。

アブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・アブラゼミ族・アブラゼミ属>
 
セミ科アブラゼミ属の昆虫で、在来種。
日本では、北海道から九州まで広く分布している。
日本以外では、朝鮮半島や中国北部に生息している。
体長は60mmほどで、セミの中では珍しく、不透明な褐色の翅を持つ。
生息域が人里から山地までと範囲が広く、都市部でもよく見かけるセミである。
なお、鳴き声は、「ジッジッ…」と鳴き始めて、「ジジジ…」と鳴き、「ジッジッ…」と鳴き終わる。

2019/8/1
双葉SA奥の公園というか、展望台と遊歩道のある場所で鳴いていたアブラゼミです。
その直ぐ側では、ミンミンゼミも鳴いていて、二重奏になっていました。

クマゼミ(Cryptotympana facialis)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・エゾゼミ族・クマゼミ属>

日本では、本州の関東南部、東海、北陸地方以南と四国、九州、南西諸島に分布している。
日本以外では、台湾、中国に分布するという報告もあったが、近縁種の誤同定とされている。
成虫の体長は65mmほどの大型のセミで、主に日の出から正午までの午前中に鳴く。
体色は、ほとんど黒色で、腹部の中ほどに白い横斑が2つある。
オスの腹部には、大きな橙色の腹弁があり、よく目立つ。
なお、鳴き声は、「ジー…」の前鳴きで始まり、「シャンシャンシャン…」と本鳴きし、
「ジー…」の後鳴きで終わる。

2019/8/1
双葉SAの駐車場の外れにある樹で、クマゼミが鳴き始めました。
何匹かが合唱していて、なかなか場所が特定できません。
やっと1匹だけ、鳴いている場所が分かってので、撮影できました。
ただ、高い所に止まっているうえ、逆光での撮影となったので、分かりにくい写真となってしまいました。
暖地系のセミで、関西にいる時には早朝からうるさいほど鳴いてくれて、良い目覚ましでした。
自宅のある相模原市でもたまに鳴き声を聞きますが、このような場所まで侵入してきているのですね。


クマゼミ

     .
2012/8/11
実家のある兵庫県で撮影したクマゼミです。実家の庭先にもたくさん居て、朝から大合唱です。
手で捕まえられそうな処にも止まっているので、撮影も比較的楽に行えます。
この辺りでは、平地にクマゼミがたくさんいて、午前中によく鳴きます。
一方、アブラゼミは午後によく鳴き、深夜まで鳴いていることもあります。
実家は海岸寄りにあるのですが、ミンミンゼミの声を聞くのは稀です。
ミンミンゼミが多いのは、海岸から離れた山地で、山に入るとよく聞かれます。


ミンミンゼミ(Hyalessa maculaticollis)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・ミンミンゼミ族・ミンミンゼミ属>
 
日本では、北海道南部から本州、四国、九州まで分布している。
日本以外では、朝鮮半島や中国華北に生息している。
体長は35mm程で、翅を含めるとアブラゼミとあまり変わらない。
体色は胸部と腹部の境界付近が白く、他は黒地に青緑色の斑紋がある。
なお、黒色部がほとんどない青緑色主体の個体は、ミカドミンミンと呼ばれる。

2019/8/1
双葉SA奥の公園というか、展望台と遊歩道のある場所で鳴いていたミンミンゼミです。
その直ぐ側では、アブラゼミも鳴いていて、二重奏になっていました。


ミンミンゼミ

     .
2013/8/1
川崎市の玉川近くで撮影したミンミンゼミですが、見た目に大きな違いが見られます。
右側の黒色部が少なく、青緑色部分が多い個体は、ミカドミンミンと呼ばれます。
熱や光を吸収しやすい黒色部が少ない個体は、気温が高くなる所に多く発生するそうです。
そのため、高温になりやすい甲府盆地での発生確率は、かなり高いそうです。
一方、気温が低い北海道では、標準より黒色部が多い個体が大半を占めるそうです。
話は変わりますが、私の自宅は相模原市の平地にあり、町田市に近い場所です。
この辺りでは、早朝から夕方までミンミンゼミは鳴いていますが、午後からは少なくなります。
一方、午後からはアブラゼミが加わり、深夜まで鳴いています(公園の外灯が明るいためかも)。
午前中には、そこにクマゼミの鳴き声が混じります。といっても、かなり稀ですが。
というか、この辺りでクマゼミの声を聞くようになって、10年は経っていません。


シロスジカタコハナバチ(Lasioglossum (Lasioglossum) occidens)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・コハナバチ科・ラシオグロッサム属>
 
ミツバチ科ラシオグロッサム属のハチで、日本在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布し、海外では朝鮮半島から中国、台湾に分布する。
体長は、オスで9mm前後、メスで10〜11mmほどある。
前胸背板の側方角が強く張り出していて、この張り出しが本種の特徴となっている。
中胸楯板の点刻は粗大で、腹部の各節には溝があり、その溝に黄白色の毛帯がある。
メスの前伸腹節の水平部には、不規則な隆起線がある。
オスの頭楯下部には横長の黄斑があり、腹部第6腹板に特徴的な毛束がある。
なお、オスの頭楯下部の黄斑は消失している場合がある。
メスは4月下旬頃から活動をはじめ、10月末頃まで活動する。
低山部や山裾で各種の花に訪花し、集団で地面に巣穴を掘って、花粉団子を幼虫の餌にする。

2019/8/1
双葉SA奥の公園というか、展望台と遊歩道のある場所で見かけたシロスジカタコハナバチです。
トゲチシャの花を訪花していて、後肢には花粉をたっぷりと付けていました。

トモンハナバチ(Anthidium septemspinosum)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ハキリバチ科・ハキリバチ亜科・ハキリバチ属>


 
ハキリバチ科のハチで、日本では本州各地で局所的に分布する。
関東では山梨県、長野県の山間部に多いが、その他の県では稀な種類です。
海外では、朝鮮半島から中国、シベリア、ウスリー、ヨーロッパに分布する。
トモンハナバチのトモンは10個の紋のこと、メスには5対10個の黄色い紋が腹部にある。
しかし、オスには6対12個の紋があり、体長はメスよりも一回り大きい。

2013/8/4
八ヶ岳自然文化園からの帰り道、双葉SAのシソ科の花を訪れている本種を見つけました。
見るのは初めてでしたが、特徴的な模様で直ぐに本州と分かりました。
ただ、花に留まっている時間は極短時間で、ピント合わせが追い付かず、なかなかうまく撮れません。
なんとか数カットを撮ることができましたが、なかなかじっとしていないハチです。
ちなみに飛び回っていたのはメスで、腹部にハキリバチ科特有のスコパ(集粉毛、花粉刷毛)が見られます。